神田小川町から駿河台下に通 じる靖国通りに、スポーツ店が集積し始めたのは、第2次大戦後からといわれています。それまではこの界隈は、学生服を主体とした洋服店が主流で、スポーツ店としてはミズノぐらいでした。このあたりも関東大震災および第2次大戦で相当な被害を受けましたが、いち早く復興に立ち上がり、戦後になってから、現在のミズノ・ミナミ・ヴィクトリアを中心にして、半径500メートル以内に、スポーツ店が約50店舗近く集まり、現在のような世界でも類をみない「スポーツ店のメッカ」となりました。

 また、この地域は、古くから「学生の街」「本の街」としても有名で、この地を訪れる人の中には、格別 の懐かしさを覚える人も多いことと思います。

 スポーツが音楽・絵画・演劇などの芸術と同じように、文化として扱われ出したのは、1964年の東京オリンピックを契機に日本にスポーツが定着し始めてからのことです。それ以後スポーツが全盛を極め「一億総スポーツの時代」と言われるまで に発展してまいりましたが、スポーツが国民の生活に根づき文化として定着していくためには、お客様にスポーツ街へ足を運んでもらわないといけません。その為には、まず「ルールのあるきれいな魅力ある街づくり」から始めようと、95年3月に小川町から駿河台下の主に靖国通 りに位置する約60店舗が「神田スポーツ店連絡協議会」をつくりスタートいたしました。

 協議会は発足以来、歩道の展示物の規制や店舗前の清掃活動から始まり、地域の防火・防災活動、世界環境デーに合わせて街のクリーンナップ活動に環を広げ、同時に95年から毎年10月に「神田スポーツ祭り」を企画し、街を挙げて魅力のあるスポーツ街づくりへの取り組みを継続しておりますが、今や隣接する本屋街の「古本まつり」と並んで、集客力と活気のあるイベントに発展して参りました。今後も、さらに皆様のご期待に応えられるよう、神田スポーツ街らしいイベントにしていきたいと考えております。

 協議会の会員になっているスポーツ店には、スキー、スノーボード、ゴルフ、野球、サッカー、各種スポーツウエアなどの専門店が揃っています。また、ジュニア用品の取扱店も多数あります。スポーツ用品なら、どこのメーカーの商品でも揃っている「神田スポーツ街」へどうぞ足をお運びください。あなたにピッタリの、そしてオシャレな商品を必ず見つけ出すことが出来ます。

 私たちは、更に地域および街の発展のために、賑わいのある楽しい街づくりに取り組んでいきます。その為に、毎年共同で新しいイベントを企画したり、各店でも楽しいお買い物ができるようにいろいろ工夫をしてまいりますので、是非期待してご来街下さい。お待ち申し上げております。

神田スポーツ店連絡協議会

会長 角谷  幹夫