2005
【VOL.109(9月号)雑感】
 「一葉落ちて、天下の秋を知る」「秋深し、隣は何をする人ぞ」「天高く、馬肥ゆる秋」とか、この季節になると、「別れの秋」「物憂い秋」とか、「ものの哀れ」を連想させる「秋」と言う言葉が踊っている。「食欲の秋」でもあり、「マツタケの秋」でもある。このところマツタケも、輸入品が多く、味にも形にも変化があって、想像するにも時間がかかる。

そこで出てくるのが、『山のアケビは、何見て開く 下のマツタケ 見て開く』という古歌である。「道草」を「あけび」と言うが、ご存知の方がおられるだろうか。田舎育ちの筆者としては、秋ともなると山へ出かけ、栗や胡桃を拾ったり、アケビを取ったり、もちろんマツタケを取ったりして、自然に親しんだものである。『マツタケは良く食べた』と言うと、何を勘違いしたか赤面して、『うらやましい』と言った女性がいたが、はて、何のことやら何のことやら・・・・・・?

マツタケは、「親子であっても、取れる山や場所を教えない」と言うくらい、競争の激しい、珍品であった。

八百屋の店先に並ぶマツタケが、『色・形・大きさ』を、互いに比べあっているように見える。そこにご婦人達が「形がいいわ」「大きさも」「素敵な色ね」などとささやくものだから、マツタケもじっとしておれず、伸びたり、縮んだり、はたまた踊り出したり。

踊る曲名『マツタケサンバ』漢字で書けば、『松茸産婆』であろうか。いやいやこんなことを言っている場合じゃない。「自民党大勝利」の歴史的、なだれ現象を書かねばなるまい。いよいよ『小泉劇場第3幕』の始まりである。「くの一忍法刺客編」「改革を止めるな」など、敗北民主党にないストーリーを組み立てていた。自作自演、まさに一人何役もこなす小泉劇場であった。観客も「簡単・明瞭・一本筋」の演説に、酔いしれてしまった。戦略と戦術の違いを浮き彫りにした感もあり、リーダーシップの何たるかを、思い知らされた。

「夢なら覚めないで欲しい」いや、「早くマインドコントロールから立ち直って欲しい」など、悲喜こもごもの衆院選であった。『自分の一票が、自分の現実を破壊し、未来を作り上げる』ことを、注意深く見守って行きたいものである。

『おごれる者、久しからず』(おぼれる者、マラをもつかむ)謙虚な気持ちで、国民の期待に応えてもらいたい。

『勝って兜の緒を絞めよ』いや、『勝ってもかぶっても緒を絞めよ』である。

敗者の美学もある。

人生に失敗がないと、人生に失敗すると言う。どんなにベッドが暖かくても、そこから出なくちゃならない時が来る。

人生は、繰り返しは出来ないが、やり直しはできる。卵も、割らなきゃ、オムレツは作れない。

敗者の皆さん、捲土重来を期して、4年間、地域貢献活動をしようではないか。まだシネン(4年)と言う気持ちで。

投票日の9月11日は、くしくも4年前のアメリカ同時多発テロ事件の日であった。あれから4年が経ち、時の流れの速さに驚いている。現場は、何も無かったような風景に回復したが、未だ帰らぬ肉親を想い続けるご遺族の方々の心中を察するにつけ、涙の乾く暇も無い心境である。亡くなった人は、歳をとらないから、なおさら寂しさを感じる。

平和とは、何と多く人命の犠牲の上に成り立っているのだろうか。話す言葉や国が違っても、人命の重さ、尊さに変わろうはずがない。

リセットできないのが人の命であることを、忘れてはならない。生きたくても生きられない人生があるかと思えば、日本では、毎年自らその命を絶つ人が、3万人を超している現状を私達はどのように理解し、見つめ、対策を講じたら良いのだろうか。政治に課せられた課題でもある。「小泉劇場」に期待したい年金、福祉介護、税制、少子化対策などなど、難問山積みであるが、選挙で見せた「簡単・明瞭・ワンフレーズ」で、解決してもらいたい。民は、国の礎である。

『とてもでかいし、強そうな感じ、すごく怖いわ、この台風』「とてもでかい」と言うから、何かと思っていたら、「セイリョクの強い」台風だった。しかも雨台風で、一夜にして、空の四国ダムが、満杯になったのだから驚きだった。こうなると、地震の備えに加え、水の備えに海水パンツが必要か。

九州地方が被害にあった。自然災害は恐ろしい。アメリカのハリケーンも、さすがに大陸的な大災害であった。災害救助は、その第一歩が肝心であることを教えてくれた。心したいものである。

九月と言えば、何といっても「仲秋の名月」であった。

「月々に」で始まり、「この月の月」で終わる言い回しの歌がつい出てくる。

澄んだ秋の夜空に、こうこうと光り輝く月を見ていると、ひと時、世の中の喧騒を忘れてしまう。「月で、ウサギがモチをついている」と教えられた時代は、終わった。やがて「ちょっと旅行に月へ」という時代が来るだろう。

「月月に、月行く月は、多けれど、月行く月は、この月の月」(仲秋の名月が、にっこり笑った)

さて、商売も「秋冬の陣」である。用意シュウトウが大事。お客様は、近所のサービスの悪い店より、遠くのサービスの良い店を選ぶものである。そして、思いがけない心配りや、ほかに無いサービスを受けた時、『最高の満足』を感じる。

「わかりやすく、選びやすく、ボリューム感があって、美しさがある」店の個性を表現しよう。店はお客のためにある。

『無駄なもの、出張 盲腸 あの店長』にならないように!「物言えば、唇寒し 秋の風」である。秋空に、雲が幾重にも流れて行った。どこへ行くのだろう。おーい雲よ!ゴルフに行くのかあ! 『チョロばかり、やっぱりそうか、前立腺』スポーツの秋である。 (9/30安達)