2005
【VOL.104(2月号)雑感】
 暦の上では立春を過ぎ「春たちぬ」であるが、今年は新年に入ってからの大雪で、雪国では、厳しい冬が続いている。「美しい日々」なんて言ってはいられない現実がある。まったくもう「ハラ立ちぬ」である。

かつて『山は白銀 朝日をあびて すべるスキーの風切る速さ』と、白銀の世界に颯爽とスキーを操つる若者達の姿が、歌と共にブラウン管に登場したものであるが、今やスキーがすっかり影を潜めてしまった感がする。その昔、冬ともなると神田スポーツ店街は、スキーの板を担いだ若者達で溢れたものである。『夢よもう一度』とはいかぬまでも、皆で知恵を出してお客様にアピールし、お役に立ちたいものである。神田明神や靖国神社などの神様仏様も、国民の願いが多すぎて一つ一つ聞いてはおられないようで、この際は、「ヨン様人気」に頼ってヨン様に、あちこちのスキー場に出没していただくしかないか。「アナタドナタ?コナタ?ソナタ?」いえいえ「ナギナタ?」

スキーと言えば、過日皇太子ご一家が、長野のスキー場で、白銀の世界を楽しんでおられる、微笑ましいお姿が公開された。筆者は、皇太子様や雅子様が、開かれた皇室を目指し、目線を国民に合わせ、情報公開してくださることに共鳴する者の一人である。お二人が力を合わせ、愛子様をお育てなさっているご様子には、拍手を送りたくなる。昔、日本のどこの家族も、あのように大自然の中で、四季折々の自然を友として、家族の絆を強めてきたものである。今はどうか。大人も子供も、理に走りすぎて情の世界、自然の世界を忘れてしまっている。だから殺伐とした人間関係になり、我が子を殺す母親や虐待する父親、又親殺しをする子供、学校に人殺しに行く大人になりきれない青年等が、出没するのである。教育は、親の責任である。『詰め込み教育』から『ゆとり教育』へと移り、今度はどんな教育に変えようと言うのか。『教育の根本は何か』を忘れた結果である。『三つ子の魂、百までも』である。こんなことを考えていた時、スポーツだよりの読者から「子供が育つ魔法の言葉」という資料が届いた。米国のドロシー・ロー・ノルト氏の作で、この本がなかなか手に入らないという。親が子に、先生が生徒に、上司が部下に接する時に役立つ言葉が一杯なので、その一部を紹介し、読者のご意見をお聞きしたいところである。

【子は親の鏡】

【・けなされて育つと、子供は人をけなすようになる ・とげとげした家庭で育つと、子供は乱暴になる ・不安な気持ちで育てると、子供も不安になる ・「かわいそうな子だ」といって育てると、子供はみじめな気持ちになる ・子供を馬鹿にすると、引っ込み思案な子になる ・親が他人を羨んでばかりいると、子供も人を羨むようになる ・叱りつけてばかりいると、子供は「自分は悪い子なんだ」とおもってしまう ・励ましてあげれば、子供は自信を持つようになる ・広いこころで接すれば、キレる子にはならない ・誉めてあげれば、子供は明るい子に育つ ・愛してあげれば、子供は人を愛することを学ぶ ・認めてあげれば・子供は自分が好きになる ・見つめてあげれば、子供は頑張り屋になる ・分かち合うことを教えれば、子供は思いやりを学ぶ ・親が正直であれば、子供は正直の大切さを知る ・子供に公平であれば、子供は正義感のある子に育つ ・優しく思いやりをもって育てれば、子供は優しい子に育つ ・守ってあげれば、子供は強い子に育つ ・和気あいあいとした家庭で育てば、子供は、この世の中はいいところだと思えるようになる】

紙面の都合で、これ以上は書けないが、興味があればこの本を読んでもらいたい。「子供は」と言うところを「部下は」と言い換えると面白い。

【白金も 黄金も玉も 何せむに 勝れる宝 子にしかめやも】

今も昔も変らぬ、子供への情愛を感じる歌である。

はい、次!・・相変わらずニセ札、ニセ玉が出回っている。世の中何もかも「ニセ者」ばかりで、今度は「さかな(魚)」も【ギョッ】とする【フィッシング】なる手口の詐欺である。「サオ」のいらない「釣り(フィッシング)」である。【佐渡と越後は サオさしゃとどく、何故に届かぬ 我が想い】だが、我がサオは、伸びたり縮んだりはするものの、「フィッシング」には役に立ちそうもない。

とにかく「師」「士」と呼ばれる一族だから、知恵や技術には長けている。特に「悪知恵」の働くのが「詐欺師」である。「師族」に「士族」で、「詐欺師・牧師・教師・美容師・調理師」「弁護士・税理士・会計士・社労士・鑑定士」そして最後は「過労死」である。

詐欺師の巧妙な「泣き」に、情に弱い善良な日本人の血が、まんまと詐欺師に引っかかってしまうのである。悪が栄えたためしはないが、悪が皆無になった時代もない。「必要悪」という言葉もあり、あながち「悪」すべて「あく」でもなさそうだが、やっぱり【アクが強い】と、人には嫌われることを知っておくべきである。昔のことわざの中に【悪に強いは善にも強い】とあるが、是非世の悪人どもは、この言葉をかみしめてもらいたいものである。所詮「悪銭、身に付かず」なのだから。

さて電車の中での話しだが、テニスプレーヤーのチャランポラン、いや「シャラポワ選手」の活躍で、びっくりするものが売れていると言う。それが「つけ乳首」だと言うのだ。

「エロカワ」だという。(エロくてカワいいという意味だと、その女の子が言っていたが。)いや、「エロガンス」だったかな?どんなものか一度見てみたいものであるが、ちょっと勇気がいる。チャランポランなところでこの話は、やめておこう。続きは秘密だ。

後がない。雑感の手書きに「味」を感じる読者に、また怒られそうだが、時間がない。筆で文字を書く方もおられよう。良い筆は文字が生きる。「弘法、筆を選ぶ」はずである。昔から中国では「筆の四徳」と言い、「鋭・斎・円・健」がそろっている筆が最高だと言う。小筆はイタチかネコの毛がいいらしい。

毛を大切にしよう。昔大人から「筆おろしは終わったか?」と聞かれ、顔を赤くした者がいたが、これも「エロカワ」であろうか。

春3月。梅も見ごろ。紅梅白梅が咲き揃って覇を競っている。桜がちらっと「芽」をさました。春の足音が聞こえてきたのだろうか。

鴬(うぐいす)は、時にあらずと声も立てずである。